新エネルギー/トリウム発電

THORIUM

トリウム溶融塩炉とは

トリウム溶融塩炉というものをご存じでしょうか?
1960-70年代におけるアメリカのオークリッジ国立研究所で開発された技術です。その大きな特徴は、

  • 【電気代が安くなる!】現在稼働している原子炉に比べ、運用が簡素でコストが安い。
  • トリウムは液体燃料で、ウラン(固定燃料)を燃料としないのでプルトニウム(核原料/原発のごみ)が生成されない
  • 燃焼材としてプルトニウム(核原料/原発のごみ)や放射性物質を焼却し、安全に消滅することができる。

ことがあげられます。

日本が誇る世界技術

TTS社、他が開発した『FUJI』は、2016年に開かれた国際シンポジウムの資料の表紙に掲載される程、溶融塩炉のスタンダードとして世界に認められています。

  1. トリウム溶融塩炉は、プルトニウムは発生しません
    トリウム溶融塩炉は、液体燃料(トリウム、フッ素、塩素の融合体)を黒鉛の減速材で運転させるので、プルトニウムは発生しないのです。
  2. 炉が寿命を迎えるまでトリウムを追加するだけ
    現ウラン原発は燃料がなくなる前に燃料を覆う燃料棒の交換(炉を止めて重量の固体燃料を交換しなければならない為、コスト、人材、時間が必要)が必要で燃焼率がよくありません。
    トリウム溶融塩炉は、自動的に誘導管からトリウム(液体燃料)を炉に注入するだけなので、熱効率がよく簡易です。
  3. 建設や諸経費が安価
    長距離の送電線が不要で、電力コストは現在の1/5以下(3円/kw目標)になります。このシステムが世界に広まれば地球全体の電力供給の半分が百年にわたって可能であると試算されています。
  4. 都市近郊に安心しておける小型発電機
    市民の理解があればガスや水道のように公共施設にすることも可能です。5m×1m×2mというサイズでも千キロワット、つまり約1万世帯の電力を供給します。送電線が不要ですので、離島にもすぐ電力が供給できます。
    電気料金を下げ(現在の1/2以下)、大きな電気エネルギーを利用する社会システムを創ることができます。
  5. 機器は簡明な作り
    単純な構造で、保守点検の部位も少なく、ロボット操作も可能です。
  6. 炉心の構造が簡素
    放射能冷却や再処理がなく、保守作業が単純です。
  7. 液体燃料
    ポンプで遠隔操作をすることができます。ウラン原発の核燃料は固形燃料であり、被覆管に覆われています。これが核反応や放射能の影響で変質・劣化し、事故の原因となることが多いのです。
    また、高圧による破損や、水が放射能で分解され、爆発の危険性のある水素を発生させます。しかし、液体燃料であればこれらの技術的難点は解決 できます。
  8. プルトニウム(既存原発ごみ)を燃焼して消滅可能
    世界中の既存原発のごみ(プルトニウム)を燃料として、燃やしてしまうということです。
    世界中で原子力発電から出されるごみ処理は重要な悩みです。地下深くに埋蔵するしか方法はありません。これを解決し、既存のウラン原発と同時に稼働させながら徐々に減らしていく道筋ができます。

トリウム発電炉(溶融塩炉)によるプルトニウム消滅技術の開発

2018年7月閣議決定した新エネルギー基本計画において、原子力の最重要テーマが「プルトニウム削減」です。これは米国政府からの強い要望によるもので、日本が所有するプルトニウム47トンが日本の核武装に結びつくのではないかという国際社会からの懸念が背景にあります。

日本は従来高速増殖炉(もんじゅ)の開発を進め、プルサーマルの採用を進めてきましたが、これは本来プルトニウム削減を目的としたものではありません。天然ウラン中0.7%のウラン235しか発電に使われないので、残りの99.3%のウラン238を核資源として有効に使うため、ウラン238から出来るプルトニウム増殖を目的としており、プルサーマルでもプルトニウムはむしろ増えることになります。

ただし、政府が目指しているのは、正確には「使用済燃料を処理して取り出した核武装に結びつく可能性のあるプルトニウムの削減」であり、その意味では「プルトニウム削減」という表現が間違いではありませんが、私たちはプルトニウムを消滅してしまうことが、より望ましいと考えています。

私たちは、「プルトニウム削減」のための新しい技術の開発を行っています。

日本政府は、長い年月と費用を投じて、もんじゅ、六ヶ所村等で、再処理の開発、実験を行って来ましたが、成功しませんでした。
TTSは、トリウム燃焼の際、プルトニウムを一定量投入し、燃料として使用することにより、プルトニウムを完全燃焼することが出来ました。

現状、世界に原子炉は600基あり、プルトニウム廃棄物は、全体で500トン残量があります。
日本には、47トン廃棄物があり、ノルウェー《ハルデ二炉》を実験炉として、高レベル放射性廃棄物(プルトニウム)の減量化を、トリウム発電(トリウム溶融塩炉)で、開発作業致しました。

それが溶融塩炉によるプルトニウムの削減です。

燃料としてウラン238を使わないため、プルトニウムの生成は無く、液体燃料であるため循環再使用が可能で最終的にはプルトニウムの完全消滅が可能です。

プルトニウムを消滅し、プルトニウムを作らない溶融塩路の開発が、世界の核拡散を防ぎ、核兵器無き世界の実現を目指す道だと考えています。

カザフスタン試験用原子炉を使った技術開発

本技術開発には試験用原子炉が必要です。しかし、日本には溶融塩照射が可能な試験用原子炉がありません。

カザフスタン政府と、寄付ファンド、日本政府の補助金にて、トリウム発電試験用機が完成し、

共同で、実験を数年に渡り行っております。

INPの試験用原子炉を使って技術開発を行っています。

このため、TTSは溶融塩炉を使ったプルトニウム消滅技術開発において、当面独占可能となります。

世界的な環境問題(COP26)でもある CO2排出の大幅削減の観点から、世界的な動きとして自動車は、ガソリン車から電気自動車に全面的に切り替わっていきます。

現状、全世界にて、ガソリンは、X兆円消費されておりますが、代替えの電気は?有りません。(原子力無し、化石燃料無し)

電気発電(原子力、化石燃料、自然エネルギー)は、日本国内は限界です。

公害無し、プルトニウム無し、4円/1KWh(現状は18円/23円)の新エネルギー《トリウム発電》の商業化が、近未来の電気です。

選択の余地はありません。

トリウム発電は、近年、カザフスタン・ノルウェーでの実験も成功し、日本で本格的な実用を開始するべく、N・K・S株式会社でもクラウドファンディングを始め、様々な活動に乗り出しております。

2023-2025年には、日本でも実験機を製作し、2030年には、日本で商用化を実現します。

トリウム溶融塩炉のメリット

トリウム溶融塩炉の安全性やコストなどの詳細は下記リンクからご覧していただくことができます。

2024 NKS/TTS/JIIPの近況

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